このブログ「四季報ラボ」では、会社四季報を参考に銘柄をピックアップし、
その後の株価推移を検証しています。
26年夏号では、四季報を参考に35銘柄をピックアップしました。
この記事では、それらの銘柄がその後どのような株価推移となったのかを検証します。
銘柄記事はこちら
結論
35銘柄中、33銘柄がプラスとなり、勝率は94%でした。
また、平均上昇率は32.2%となりました。
これまでの3ヶ月検証と比較すると、
・26年新春号:平均19.5%
・26年春号:平均15.0%
・26年夏号:平均32.2%
となっており、直近では最も高い数値となりました。
さらに中央値を見ても、
・26年新春号:15.7%
・26年春号:8.3%
・26年夏号:20.0%
となっています。
平均だけではなく中央値も高いことから、今回は一部の銘柄だけが大きく上昇したのではなく、
全体的に株価が上昇した結果となりました。
正直、ここまで良い結果になるとは思っていなかったので、
今までの検証の中でもかなり驚いています。
検証条件
・対象:26年夏号ピックアップ銘柄
・銘柄数:35銘柄
・基準株価:26年夏号記載株価(6/17)
・検証株価:26/09/12時点(3ヶ月経過)
・最高額の定義:一瞬の高値(上ヒゲ)でも、最高額としてカウント
今回も、期間中に一瞬でも記録した高値を「最高額」として集計しています。
そのため、実際にその価格で売買できたことを意味するものではありません。
銘柄全体の結果
35銘柄の結果をまとめると、次のようになりました。

35銘柄のうち33銘柄がプラスとなり、勝率は94%。
平均上昇率は32.2%、中央値は20.0%となりました。
これまでの検証と比較しても、かなり良い結果です。
特に中央値が20.0%となったことには驚きました。
「平均だけが高い」という結果であれば、
一部の大きな上昇銘柄によって数字が押し上げられた可能性があります。
しかし、中央値も20.0%まで上昇していることから、
今回の35銘柄は全体的に強かったことが分かります。
上昇率の分布
35銘柄の上昇率を分布で見てみます。

今回、マイナスとなった銘柄は2銘柄のみでした。
一方で、20~50%上昇した銘柄は13銘柄、50%以上上昇した銘柄も3銘柄ありました。
つまり、35銘柄のうち、
16銘柄が20%以上上昇
しています。
今回の結果は、これまでの3ヶ月検証の中でもかなり強い出だしだったと
言えるのではないでしょうか。
自分の保有銘柄も4銘柄すべて上昇
今回の検証で、個人的に嬉しかったことがあります。
26年夏号を読む際、特定の銘柄を贔屓してピックアップしたわけではありません。
四季報を読んだうえで、自分なりに気になった銘柄をピックアップしています。
その中には、現在自分が保有している銘柄もありました。
・TIS(3626)
・黒田グループ(287A)
・インテリックスHD(463A)
・プロパティテクノロジーズ(5527)
そして、この4銘柄がすべて上昇しました。
もちろん、たった4銘柄なので、これだけで自分の銘柄選定が正しいとは言えません。
それでも、四季報を読んで自分なりに選んだ銘柄と、
実際に保有している銘柄の方向性が一致していたことには、少し安心しました。
銀行株は利上げの影響か?
今回のピックアップには、
・めぶきフィナンシャルグループ(7167)
・三十三フィナンシャルグループ(7322)
の2つの銀行株が含まれています。
今回の検証結果を見ると、銀行株も上昇していました。
利上げや金利上昇が銀行の収益環境に追い風になるとの期待から、
銀行株が評価された可能性もあるのではないかと感じています。
もちろん、今回の2銘柄だけで「利上げによって銀行株が上昇した」と断定することはできません。
今後の相場環境や、6ヶ月後の結果も含めて確認していきたいと思います。
中古市場は思ったほど上がっていない?
今回の銘柄を見ていて、もう一つ気になったのが中古市場関連です。
中古車や中古ブランド品、中古マンションなど、
今回のピックアップにも中古市場に関連する銘柄が複数含まれています。
中古市場そのものには成長期待を感じていますが、
今回の3ヶ月検証では、思っていたほど株価が上昇していない銘柄もあるという印象でした。
中古市場の拡大については以前から注目されているため、
すでにある程度の成長期待が株価に織り込まれている可能性もあるのかもしれません。
これはあくまで今回の結果を見て私が感じたことです。
今後、四季報の業績予想が上方修正されるなど、
実際の業績が市場の期待を上回った場合に、
株価がさらに評価されるのか注目したいと思います。
PER別の勝率
今回もPER10倍を区切りとして、勝率を比較してみました。

PER10倍以下とPER10~20倍で比較すると、今回の結果ではPER10倍以下の勝率が低く、
PER10~20倍の方が高い結果となりました。
この結果を見ると、単純にPERが低ければ株価が上昇するとは限らないことが分かります。
もちろん、今回は35銘柄という限られたサンプルなので、
この結果だけでPERと株価上昇率の関係を判断することはできません。
それでも、今回の検証では興味深い結果となりました。
今回の検証から感じたこと
今回の結果は、今までの3ヶ月検証の中でもかなり良いものでした。
35銘柄中33銘柄がプラス。
勝率は94%。
平均上昇率は32.2%。
中央値は20.0%。
正直、「今までで一番良い出だしだな」と驚いています。
また、四季報を読んで自分なりに選んだ35銘柄の中に、
自分が保有している4銘柄も含まれていました。
その4銘柄がすべて上昇していたことは、自分の銘柄選定についても少し安心できる結果でした。
一方で、銀行株が利上げの影響を受けて上昇したのか、
中古市場関連が思ったほど上昇していないのは、
すでに成長期待が織り込まれているからなのか。
今回の3ヶ月検証だけでは、まだ判断できないことも多くあります。
今後さらに時間が経過したときに、今回の上昇が一時的なものだったのか、
それとも業績を伴った上昇だったのかを確認していきたいと思います。
3ヶ月後の結果は、まだ途中経過
今回の検証では、35銘柄中33銘柄がプラスとなり、かなり良い結果になりました。
ただし、今回も期間中の最高値を使用しているため、実際の投資成績とは異なります。
また、3ヶ月時点で大きく上昇していても、その後株価が下落する可能性はあります。
逆に、現時点ではあまり上昇していない銘柄が、今後さらに評価される可能性もあります。
そのため、今回の結果だけで「四季報の銘柄選定は有効」と結論づけるのではなく、
6ヶ月後にどうなっているのかも確認したいと思います。
今後も検証を続けます
今回の26年夏号では、
勝率94%
平均上昇率32.2%
中央値20.0%
という、これまでの3ヶ月検証と比較しても非常に良い結果となりました。
果たして、この結果が6ヶ月後にも維持されているのか。
それとも、3ヶ月時点がピークとなる銘柄が多いのか。
ここからの株価推移にも注目していきたいと思います。
今後も春号、夏号、秋号と継続的に検証を行い、
「四季報を読んで銘柄を選ぶ」という方法に、どの程度の再現性があるのか
を追いかけていきたいと思います。
最後に、ピックアップ銘柄の個別増減率一覧表を以下に記して、本記事を終わりたいと思います。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


コメント