このブログ「四季報ラボ」では、会社四季報を参考に銘柄をピックアップし、
その後の株価推移を検証しています。
今回も、少し変わったことをやってみたいと思います。
これまで私は、会社四季報を読んで気になった銘柄を自分で選び、
実際に購入するかどうかを判断してきました。
26年夏号では、最初に約120銘柄に付箋を貼り、そこから最終的に35銘柄まで絞り込みました。
(【四季報2026夏号】35銘柄を厳選!注目企業と市場動向を徹底分析)
今回は、その35銘柄の一覧をChatGPTに見せて、
「もし今、現金100万円だけ渡されたら、この35銘柄の中から新規でどんなポートフォリオを組む?」
と聞いてみました。
もちろん、実際にAIへ100万円を預けるわけではありません。
あくまで、
「自分が選んだ35銘柄を、AIならどう評価するのか」
を確認するための実験です。 そして、後から結果を検証できるようにしてみます。
まずは条件を設定
今回、ChatGPTには以下の条件を設定しました。
・対象は、私が26年夏号で選んだ35銘柄のみ
・投資資金は100万円
・既に保有している銘柄は考慮せず、新規投資として考える
・単元株で購入する
・短期的な値上がりだけを狙わず、中長期で保有する前提
・業績、成長性、割安性、財務、事業内容などを総合的に判断する
・100万円を無理に使い切る必要はない
つまり、
「この35銘柄の中から、今から100万円でゼロからポートフォリオを作るならどうする?」
という条件です。
ChatGPTが選んだ5銘柄
今回、ChatGPTが選んだのはこちらです。
3626 TIS
100株
株価:3,472円
投資額:347,200円
7245 大同メタル工業
200株
株価:1,035円
投資額:207,000円
2060 フィード・ワン
100株
株価:1,198円
投資額:119,800円
6570 共和コーポレーション
100株
株価:1,670円
投資額:167,000円
365A 伊澤タオル
200株
株価:755円
投資額:151,000円
合計
投資額は、992,000円となりました。
残りは、8,000円です。
単元株で購入するという条件なので、100万円を完全に使い切ることはできませんでした。
なぜ、この5銘柄なのか?
ここからが今回の本題です。
私自身が選んだ26年夏号の注目銘柄TOP10と比較すると、
かなり面白い結果になりました。
まず、TISと大同メタルは、私自身のTOP10にも入っています。
TISは、金融、産業、自治体など幅広い分野にシステムを提供しており、
景気変動に対して比較的安定した事業基盤があることを評価しました。
一方、大同メタルは軸受メタルで高いシェアを持ち、
自動車関連に加えてデータセンター向け需要にも期待しています。
この2銘柄については、私とAIの評価が一致しました。
フィード・ワンを選んだ理由
私が今回の35銘柄に入れたものの、TOP10には入れなかった銘柄です。
フィード・ワンは畜産飼料を手掛けています。
私は四季報を読んでいる時に、飼料価格や輸入飼料の動向がニュースで
目に付くことから気になりました。
また、魚の養殖などもニュースで取り上げられることが増えており、
今後の需要にも期待できるのではないかと考えました。
ChatGPTも、比較的低いPERとROE、今期から来期にかけての利益成長などを評価し、
ポートフォリオに組み入れました。
共和コーポレーションを選んだ理由
こちらも私のTOP10には入っていませんでした。
共和コーポレーションはアミューズメント施設を運営しています。
一見すると、景気に左右されやすそうな業種にも見えます。
しかし、国内需要だけでなくインバウンド需要も取り込めること、
アミューズメントの形態が多様化していることなどから、
一定の成長余地があると判断しました。
そして今回の四季報データでは、
PER 8.2倍
に対して、
今期ROE 20.8%
来期売上高成長率 30.3%
となっています。
このあたりは、AIが評価したポイントの一つです。
伊澤タオルを選んだ理由
そして最後が、
365A 伊澤タオル
です。
これは私自身が実際に「タオル研究所」の商品を使ったことがきっかけで気になった銘柄です。
実際に使ってみて使い心地が良く、評判も良い。
さらに将来的に株主優待が新設されたら嬉しい、という非常に個人的な理由もあります。
今回、AIがこの銘柄を選んだことは少し意外でした。
上場して間もない会社なので、実績という意味ではまだ未知数な部分があります。
一方で、四季報ではROEが18.1%、来期売上高成長率が13.8%と、一定の成長性が確認できます。
「実際に商品を使ってみて良かった」という自分の感覚と、
四季報の数字がどこまで一致するのか。 ここは今後の検証が楽しみな銘柄です。
私のTOP10と比較すると面白い
私が26年夏号を読んで作った期待度TOP10は、
1位 MIC
2位 大同メタル工業
3位 日揮ホールディングス
4位 KHネオケム
5位 エスペック
6位 ネクステージ
7位 TIS
8位 ミライト・ワン
9位 伊澤タオル
10位 共和コーポレーション
でした。
一方、今回ChatGPTが100万円を使って選んだのは、
TIS
大同メタル工業
フィード・ワン
共和コーポレーション
伊澤タオル
です。
共通しているのは、
TIS
大同メタル工業
共和コーポレーション
伊澤タオル
の4銘柄。
35銘柄の中から選んだにもかかわらず、私のTOP10と4銘柄も重なりました。
これはちょっと面白い結果です。
では、なぜMICやエスペックを選ばなかったのか?
ここもAIに聞いてみました。
私自身はMICを今回の期待度1位にしています。
販促物の共同配送という事業が面白く、大手チェーンの参入や家電量販店への販路拡大など、
今後の成長に期待しています。
また、エスペックも、私自身が会社で使用している装置という実体験があり、
半導体需要に乗れるのではないかと考えています。
しかしAIから見ると、
「事業の面白さ」と「100万円を実際に投資する際の優先順位」は必ずしも同じではない
という判断になりました。
MICは成長性が魅力である一方、PERが15倍程度。
エスペックも魅力的な会社ですが、PERは13倍台です。
一方で、今回選ばれた銘柄には、より低いPERで業績やROEを確認できる銘柄もあります。
つまり、
「良い会社」と「今この価格で買いたい会社」は別
ということです。 これは私自身にとっても、改めて考えさせられるポイントでした。
AIに100万円を渡した結果を、これから検証します
今回の投資額は、
992,000円
です。
もちろん、実際には購入していません。
しかし、この記事を書いた時点で、「AIならこの5銘柄を選んだ」という記録を残しておきます。
そして今後、
3か月後
6か月後
1年後
と株価を確認していきたいと思います。
果たして、
私が選んだTOP10とAIが選んだ5銘柄、どちらの成績が良いのでしょうか。
それとも、
「AI、全然ダメじゃん!」
となるのでしょうか。
あるいは、
「自分よりAIの方が見る目あるじゃん……」
となるのでしょうか。
これはやってみないと分かりません。
最後に
今回の企画で大切にしたいのは、
「AIに選んでもらえば儲かる」
ということではありません。
むしろ逆です。
自分で四季報を読み、35銘柄まで絞り込んだ。
その同じ材料をAIに渡して、別の視点から評価してもらう。
そして、
どちらの判断が良かったのかを後から検証する。
これが今回の目的です。
AIの回答をそのまま信じるのではなく、
自分の判断とAIの判断を比較する。
そして、結果が出たらまた振り返る。
これも一つの投資の勉強になるのではないかと思っています。
さて、100万円を託されたAI。
1年後、どうなっているでしょうか。答え合わせは、これからです。


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