このブログ「四季報ラボ」では、会社四季報を参考に銘柄をピックアップし、
その後の株価推移を検証しています。
26年春号では、四季報を参考に40銘柄をピックアップしました。
この記事では、それらの銘柄がその後どのような株価推移となったのかを検証します。
銘柄記事:https://shikiho-lab.com/shikiho-26spring-picks/
結論
40銘柄中33銘柄がプラスとなり、勝率は82%、平均上昇率は15.1%でした。
新春号(3ヶ月平均:19.5%、6ヶ月平均:20.9%)と比較すると、全体的に伸びは鈍化しています。
背景には、中東情勢や関税問題による相場全体の悪化があったと考えています。
それでも8割以上の銘柄がプラスとなったことから、
銘柄選定自体は大きく間違っていなかったと感じています。
検証条件
・対象:26年春号ピックアップ銘柄
・銘柄数:40銘柄
・基準株価:26年春号記載株価 (2/25)
・検証株価:26/05/31時点(3ヶ月経過)
・最高額の定義:一瞬の高値(上ヒゲ)でも、最高額としてカウント
銘柄全体の結果
40銘柄の結果をまとめると、次のようになりました。


マイナス銘柄が出てしまった背景としては、以下の項目が予想されます。
・ヨシムラF(2884)-4.7%:営業利益予想の大幅下振れ&ホタテ事業悪化
・SRAHD(3817)/-2.4%:特に明確な材料無しだが、強いて言えば期待先行+来期減益予想
・荏原実業(6328)/-5.8%:特に明確な材料無しだが、強いて言えば好決算を織り込み済み
・エレコム(6750)/-2.7%:特に明確な材料無しだが、強いて言えば好決算を織り込み済み
・大同メタル(7245)/-6.2%:自動車部品セクター全体が重かった
・ノーリツ鋼(7744)/-1.2%:特に明確な材料無しだが、強いて言えば好決算を織り込み済み
・クレセゾン(8253)/-2.7%:特に明確な材料無しだが、強いて言えば好決算を織り込み済み
逆に考えれば、業績が悪かったから下がったというより、「期待を上回れなかった」ことで
売られた銘柄が多かったとも考えられます。
逆に、大きく上昇したのは、以下の銘柄です。
こちらについても、上昇要因として考えられる内容をまとめます。
・SREHD(2980)/+55.1%:高成長継続+来期も最高益+AIテーマ
・Rstec(3445)/+95.4%:半導体需要期待+好決算+証券会社の目標株価引き上げ
・ブロードリ(3673)/+58.8%:V字回復(利益急拡大)
上昇銘柄と下落銘柄から見えたこと
今回の検証では、株価が下落した銘柄は、
明確な材料が無くとも、株価が下落してくという見立てが多かったです。
好決算は分かっていたので、それ以上のサプライズが欲しいという期待があったのでしょう。
ただし、取り上げている銘柄は、PERはそれほど高くありません。(13~15倍がほとんど)
PERが高くない銘柄でも期待値が織り込まれていると、
5%程度は下がると考えていてもおかしくないでしょう。
今回の結果から、PERだけで株価の動きを判断することは難しく、業績の質や市場の期待値も
合わせて見る必要があると感じました。
また、良い材料が無い=株価の変動が無いということで、
別の銘柄に資金が移ってしまったのかもしれません。
<下落銘柄に共通した特徴>
・好決算織り込み済
<上昇銘柄の特徴>
・好決算(最高益、V字回復) ・AI、半導体
PER10倍を区切りとした勝率グラフを以下に示します。
10倍以下でも10倍超でも、同等の勝率となりました。

市場情勢
新春号の検証でもそうでしたが、
今回の検証期間は、ちょうど中東情勢の悪化や関税問題などにより、
日経平均が大きく変動した時期と重なりました。
そのため、春号に関しても厳しい結果になるのではないかと予想していました。
マイナスの数値的には5%程度ですが、あくまでも該当期間中の最高値であるため、
実際に取引をしていればより低い状態でホールドしている可能性もあります。
しかし、成長のストーリーが崩れていなければ、大抵の銘柄の株価は戻ると思います。
そういった際に、配当や優待があると、我慢強く持ち続けることができます。
まとめ
今回の検証を通じて改めて感じたのは、「相場全体の流れには逆らえない」ということです。
一方で、そのような環境でも8割以上の銘柄がプラスとなったことは、
四季報を活用した銘柄選定に一定の有効性があることを示しているとも感じました。
今後も同様の検証を継続し、選定方法の改善につなげていきたいと思います。
最後に、ピックアップ銘柄の個別増減率一覧表を以下に記して、 本記事を終わりにしたいと思います。


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