このブログ「四季報ラボ」では、会社四季報を参考に銘柄をピックアップし、
その後の株価推移を検証しています。
この記事では、四季報2026秋号を読み、 四季報ラボでピックアップした銘柄を紹介します。
前提
完全に機械的なスクリーニングではなく、四季報コメントや事業内容も含めて
総合的に判断しています。
判断基準はコチラ。
また、今回の選定では、現在保有しているかどうかは一旦切り離して考えています。
「持っている銘柄だから選ぶ」のではなく、
「もし今持っていなかったとしても、今回の基準で買いたいと思うか?」
という視点で選別しました。
あくまで個人の検証記録であり、投資を推奨するものではありません。
結論
2026秋号は、、43銘柄から20銘柄まで絞り込みました。
今回も、単純にPERやROEなどの数字だけを見るのではなく、
- 業績の伸び
- 四季報コメント
- 事業内容
- 株価水準
- 今後の成長余地
- 売買のしやすさ
などを総合的に見ています。
また、今回からは特に極端に売買高が少ない銘柄は除外しました。
四季報ラボでは、選んだ銘柄を3カ月後、6カ月後に振り返る予定です。
そのため、選定後にほとんど売買されないような銘柄では、株価の変化を検証しにくいためです。
今回選んだ20銘柄はこちら。

今回の20銘柄は、プライム18銘柄、スタンダード2銘柄となりました。
結果的には大型株・プライム市場の銘柄がかなり多くなりましたが、
市場区分のバランスを意識して選んだわけではありません。
保有銘柄も、もう一度選んでみた
今回、個人的にちょっと面白かったのがここです。
私は現在いくつかの銘柄を保有していますが、今回の選定では、
「保有しているから選ぶ」
ということをしないようにしました。
一度、自分の保有銘柄ということを忘れて、今回の選定基準で改めて見直しました。
その結果、
TIS、サカタインクス、フルキャスト、クレディセゾン
の4銘柄が20銘柄の中に入りました。
これは、自分としては結構面白い結果でした。
保有している銘柄が入ったから嬉しい、というより、
「今持っている銘柄を、今の自分がもう一度選んでも残すのか」
という確認ができたからです。
投資を続けていると、どうしても自分が持っている銘柄に対して甘くなってしまうことがあります。
「せっかく買ったから」
「含み益があるから」
「昔から期待しているから」
といった感情が入ってしまうからです。
だからこそ、定期的に一度リセットして、
「もし今、現金だけ持っていたら、この銘柄を買うか?」
と考えることは、自分の投資判断を確認するうえでも大切だと思っています。
今回の4銘柄については、少なくとも秋号を読んだ時点では、
現在の自分の基準でも選ばれました。
今回の四季報を読んで感じたこと
今回も四季報を最初から最後まで読んでみました。
そこで、個人的に気になった相場の変化がいくつかありました。
建設株は、まだ弱さが残る
建設関連は、3月頃から株価が下がり基調になっている銘柄が目立ちました。
ただ、すべてが同じ動きをしているわけではありません。
下落が続いている銘柄もあれば、ある程度下げたところで揉み合っている銘柄もあります。
今回の20銘柄にはミライト・ワンを入れていますが、建設関連全体を見ると、
以前のような一方向の強さは感じにくくなっています。
四季報の業績を見ると悪くない企業も多いため、
「業績は悪くないのに、株価が上がらない」 という銘柄が今後どうなるのかは、
引き続き見ていきたいところです。
AI関連は、やはり一服感
AI関連銘柄についても、今回の四季報を読んでいて改めて感じたことがあります。
やはり、以前のような勢いはかなり落ち着いてきた印象です。
一度大きく下落した後に、きれいなV字回復をしている銘柄は、それほど多くないように感じました。
「AIバブルが完全にはじけた」とまでは言いません。
ただ、
AIというテーマだけで高いPERが許容される相場ではなくなってきたのではないか
とは感じています。
一方で、1年前と比較すると株価が大きく下がっている銘柄も、それほど多くありません。
つまり、
バブルのような高揚感は薄れたものの、株価そのものはまだ高い。
そんな状態の銘柄も多いように思います。 他の業種と比較してPERが高い銘柄も多く、
今回の選定ではAI関連をかなり慎重に見ました。
「会社比強気」なら儲かると思っていた昔の自分
四季報を読んでいると、昔のことを思い出します。
以前の私は、四季報に載っている**「会社比強気」**のマーク、
いわゆる「ニコちゃんマーク」が付いている銘柄は、
「四季報が会社予想より強気なんだから、これは確実に儲かるだろう」
くらいに思っていました。
……全然そんなことありませんでした。笑
むしろ、
「会社予想通りの進捗でした!」
↓
「四季報の強気予想も、まあ達成できそうだな」
↓
「……で、株価は?」
↓
投げ売り
という悲しい展開もあります。
株価には、現在の業績だけではなく、将来への期待もすでに織り込まれているからです。
会社が計画通りに進んでいるだけでは、「期待を上回った」ことにはなりません。
このあたりは、四季報を何冊も読んで、実際の株価を追いかけるようになってから、
かなり実感するようになりました。
業績が良い=株価が上がる
ではない。
四季報を読むうえで、これはかなり重要なことだと思っています。
金融株に新しい流れが来る?
今回、個人的に少し気になったのが金融関連です。
これまで私の中では、
「金融株はPERが低くて配当が高いけど、まあそんなに大きく成長する業種ではない」
というイメージがありました。
ところが、今回の四季報を読んでいると、金融関連について少し見方が変わってきました。
もちろん、現時点で「金融バブルが始まる」と言うほどの根拠はありません。
ただ、
「もしかすると、これから金融株が面白くなる局面が来るのでは?」
という感覚はあります。
今回の20銘柄にもクレディセゾンを入れています。
今後、金融株全体の業績や株価がどう変化していくのか。
今回の20銘柄の検証と合わせて、こちらも追いかけてみたいと思います。
不動産は、なぜPERが低い?
もう一つ気になったのが不動産株です。
不動産関連は、株価が上昇傾向にある銘柄でも、
PERを見ると10倍前後、あるいは10倍を下回る銘柄がかなりあります。
今回も、
- コロンビア・ワークス
- ロードスターキャピタル
- 東京建物
と、3銘柄を選びました。
もちろん、それぞれ事業内容は異なります。
ただ、不動産という業種そのものが、
他の業種と比べてPERが低く評価されやすい傾向があるように感じます。
これは、
- 景気変動の影響を受けやすい
- 金利の影響を受ける
- 不動産価格の変動リスクがある
- 保有資産の価値と利益の関係が特殊
など、業種特有の事情があるからなのかもしれません。
あるいは単純に、
「不動産株は、そういうもの」
として市場から評価されているのか。
このあたりも、今回選んだ銘柄を追いながら考えていきたいと思います。
3カ月後、6カ月後に答え合わせ
今回の20銘柄は、あくまで2026年秋号を読んだ時点で、
私が「持っていないと仮定したら買いたい」と思った銘柄です。
今後の株価が上がることを保証するものではありません。
むしろ、ここからが四季報ラボの本番です。
3カ月後、6カ月後に、
「あのとき四季報を読んで選んだ20銘柄は、その後どうなったのか?」
を振り返ります。
前回の四季報でも同じように銘柄を選んでいますので、今回も同じルールで追跡していきます。
果たして今回は、どんな結果になるのか。
楽しみにしながら、これからも追いかけていきたいと思います。
まとめ
四季報2026年秋号から、今回は43銘柄を20銘柄まで絞りました。
今回の四季報を読んで特に感じたのは、
- 建設株は3月頃から弱い銘柄が目立つ
- AI関連は一服感があり、以前ほどテーマだけでは買われにくい
- 「会社比強気」でも、株価が上がるとは限らない
- 金融株に新しい流れが来るのか気になる
- 不動産株は上昇していてもPERが低い銘柄が多い
といったところです。
そして、今回個人的に面白かったのは、
現在保有している銘柄を改めて自分の基準で選別した結果、
TIS、サカタインクス、フルキャスト、クレディセゾンの4銘柄が残ったことです。
これは、現在の保有銘柄を改めて見直す良い機会にもなりました。
四季報は、単純に「業績が良い会社を探す本」ではありません。
業績、株価、期待、業種ごとの評価の違いなどを考えながら読むと、
また違った面白さがあります。
今回選んだ20銘柄についても、これから定期的に株価を追いかけていきます。
3カ月後、6カ月後の答え合わせをお楽しみに。
※今回の20銘柄は、2026年秋号を読んだ時点での個人的な選定です。
特定銘柄の売買を推奨するものではありません。


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