このブログ「四季報ラボ」では、会社四季報を参考に銘柄をピックアップし、
その後の株価推移を検証しています。
26年新春号では、四季報を参考に43銘柄をピックアップしました。
この記事では、それらの銘柄がその後どのような株価推移となったのかを検証します。
銘柄記事:https://shikiho-lab.com/shikiho-26newyear-picks/
3ヶ月後の検証記事:https://shikiho-lab.com/shikiho-26newyear-result/
結論
43銘柄中37銘柄がプラスとなり、勝率は86%でした。
また、平均上昇率は20.9%となっており、中東情勢や関税問題など相場環境が不安定な中でも、
多くの銘柄がプラス圏を維持していました。
特に注目したいのは、相場環境が不安定だったにもかかわらず、
43銘柄中37銘柄がプラスとなった点です。
四季報のピックアップ銘柄には、一定の選定効果がある可能性を感じる結果となりました。
一方で、勝率は3ヶ月確認時の98%から86%へ低下しており、
時間の経過とともに銘柄間の差が大きくなったことも分かります。
検証条件
・対象:26年新春号ピックアップ銘柄
・銘柄数:43銘柄
・基準株価:26年新春号記載株価
・検証株価:26/03/03時点(3ヶ月経過)、26/05/31時点(6ヶ月経過)
・最高額の定義:一瞬の高値(上ヒゲ)でも、最高額としてカウント
銘柄全体の結果
43銘柄の結果をまとめると、次のようになりました。
(勝率とは、株価変動が0%以上の割合を指します)
| 項目 | 結果 | 差分 (6ヶ月-3ヶ月) | |
| 3ヶ月後 | 6ヶ月後 | ||
| 上昇率(平均) | +19.5% | +20.9% | +1.4% |
| 上昇率(中央値) | +15.7% | +11.8% | -3.9% |
| 勝率 | 98% | 86% | -12% |
一見すると、3か月後と比較して大きな変化はないように見えます。
しかし、平均上昇率は上昇した一方で、中央値は低下しています。
つまり、一部の大きく上昇した銘柄が全体を押し上げる一方、
多くの銘柄は伸び悩んだことが分かります。


3ヶ月時点ではマイナス銘柄は1銘柄のみでした。
しかし、6ヶ月後には6銘柄まで増加してしまいました。
一方で50%以上上昇した銘柄は3銘柄から6銘柄へ増加しました。
成績の二極化が進んだ結果、平均は上昇したが、 中央値は低下したと考えられます。
マイナス銘柄が増加した背景としては、主に業績面での悪材料が挙げられます。
・ヤマシン(6240):減益予想+通期目標未達懸念
・デンソー(6902):下方修正+減益予想
・ULSG(3798):業績期待による失望売り
・ヤマックス(5285):減収+減益+減配
・フレクト(4414):下方修正
逆に、大きく上昇したのは、以下の銘柄です。
こちらについても、上昇要因として考えられる内容をまとめます。
・オカムラ(2938): +23.5% → +51.8%、優待+好業績+サーモン需要
・TSIHD(3608): +17.6% → +55.5%、増益+増配+自社株買い
・ツガミ(6101): +54.2% → +151.4 、AIロボ関連
上昇銘柄と下落銘柄から見えたこと
今回の検証では、株価が下落した銘柄には一定の共通点が見られました。
具体的には、下方修正や減益予想の発表、
あるいは市場が期待していた成長シナリオが崩れた銘柄です。
逆に大きく上昇した銘柄を見ると、増益予想や増配、自社株買いなどの株主還元策に加え、
オカムラ食品のような優待人気も株価上昇の要因となっていました。
やはり株価は短期的な需給だけでなく、
将来の業績期待によって大きく動くことを示す結果となりました。
<下落銘柄に共通した特徴>
・下方修正
・減益予想
・成長期待の剥落
<上昇銘柄に共通した特徴>
・増益予想
・増配
・自社株買い ・優待人気
市場情勢
今回の検証期間は、ちょうど中東情勢の悪化や関税問題などにより、
日経平均が大きく変動した時期と重なりました。
そのため、3ヶ月確認時よりも厳しい結果になるのではないかと予想していました。
実際に個別銘柄を見ると、一時的に大きく下落した銘柄も少なくありませんでした。
しかし、その後に業績期待や好材料によって株価を戻した銘柄も多く、
最終的な勝率は86%となりました。
今回の結果を見る限り、相場環境が不安定な局面であっても、
業績や成長性が評価される銘柄はしっかりと上昇する傾向があることが分かります。
一方で、下方修正や減益予想が発表された銘柄は大きく失速しており、
購入後も継続的な情報収集が重要であると感じました。
今回の結果を見る限り、
四季報を参考にした銘柄選定は一定の成果を上げていると言えそうです。
もちろん、すべての銘柄が上昇するわけではありません。
しかし、業績や成長性に注目して選定した銘柄群は、
相場環境が悪化した局面でも比較的高い勝率を維持していました。
今後も春号、夏号、秋号と継続的に検証を行い、
四季報を活用した銘柄選定の有効性を追跡していきたいと思います。
最後に、ピックアップ銘柄の個別増減率一覧表を以下に記して、
本記事を終わりにしたいと思います。



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