このブログ「四季報ラボ」では、会社四季報を参考に銘柄をピックアップし、
その後の株価推移を検証しています。
はじめに
25秋号検証結果(https://shikiho-lab.com/shikiho-25autumn-result/)では、
勝率71%と勝ち越しているものの、何故約30%もの銘柄が下落してしまったのか、
振り返りを行ってみました。
すると、「高PER銘柄を選んでいたのではないか」という疑問に行きつきました。
株関連の本や動画を見ていると、「PERが高い銘柄は割高で危険」といった話をよく目にします。
PERが高いということは、株主たちの期待の現れであり、
期待以上の決算が出ていなかったり、少しの悪材料が出てしまったりすると、
たちまち株価に影響してしまうとのことです。
実際に、PERが高い銘柄は本当に下がりやすいのでしょうか。
今回は、25秋号・26新春号でピックアップした銘柄を元に検証してみました。
結論
PERが高い銘柄は下落しやすい傾向が見られました。
特に、PER20倍以上の銘柄は、マイナスとなる割合が高い結果となっています。
検証方法
今回は以下の基準で検証しました。
・PER計算方法:四季報記載額×直近の1株益(予)から仮定
・PER10倍以下
・PER10~20倍
・PER20倍以上
それぞれの区分ごとに、勝率や下落銘柄の傾向を確認しています。
検証結果
①PER分布(25秋号・26新春号)
全体のPER平均は、秋号:20.9、新春号:12.0でした
| 四季報 | PER10倍以下 | 10~20倍 | 20倍以上 | 全体平均PER |
|---|---|---|---|---|
| 25秋号 | 8銘柄 | 20銘柄 | 14銘柄 | 20.9 |
| 26新春号 | 20銘柄 | 17銘柄 | 6銘柄 | 12.0 |

②PER別勝率
25秋号と26新春号でピックアップした銘柄の勝ち数、負け数は以下のようになります。
25秋号の勝ち銘柄数:30、負け銘柄数:12
26新春号の勝ち銘柄数:42、負け銘柄数:1
ここで、PER別の勝率を算出すると、PERが高い銘柄の方が勝率が低いと考えられます。


③負け銘柄分析
25秋号と26新春号での負け銘柄は全部で13銘柄あります。
これら13銘柄のうち、PER20倍以上がどのくらいの割合なのか、計算してみました。

④負け銘柄のPER傾向
負け銘柄、全13銘柄を層別すると、
PER20倍以上:8銘柄
PER20倍未満:5銘柄
と、約62%がPER20倍以上であることが分かりました。
今回の負け銘柄の多くがPER20倍以上に集中している点は、非常に特徴的な結果となりました。
⑤考察
PERが高い銘柄は期待値が高い分、
下落材料が発生した際の影響も大きい傾向があると感じました。
しかし、PERが高い銘柄が全て危険というわけではありません。
上場したての銘柄はPERが高い傾向にありますが、
その分伸び代もあるため、株価が下がらない場合もあります。
そのため、銘柄選定の際は、ある程度自身の目安を決めておくと良いかもしれません。
例)
上場5年以内:PER40倍未満ならOK
上場5年以上:PER20倍以下ならOK
まとめ
今回の検証では、PERが高い銘柄はややリスクが高い傾向が見られました。
今後はさらにデータを蓄積しながら、他の指標についても検証していきたいと思います。
最後に、負け銘柄一覧表を以下に記して、 本記事を終わりにしたいと思います。
なお、新春号の負け銘柄は、3635 コエテクHのみであり、一番下の行に追加しています。


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