【銘柄分析】セカンドサイトアナリティカの強み|特許・提携・IRを深深掘り

銘柄分析

本記事は後編です。

このブログ「四季報ラボ」では、会社四季報を参考に銘柄をピックアップし、
その後の株価推移を検証しています。

はじめに

セカンドサイトアナリティカについて、なぜ中長期で成長を期待しているのか。

本記事では、その根拠となる「企業の強み」について、
四季報の情報や各種リリース、実際に企業へ問い合わせた内容をもとに整理していきます。

特に、
・共同特許の内容
・大手企業との関係性
・実際の導入可能性
といった観点から、本銘柄のポテンシャルを深掘りしていきます。

なお、本銘柄の保有理由やポートフォリオ上の位置付けについては、
別記事で解説しています。

現状

・コード:5028

・銘柄:セカンドサイトアナリティカ

・保有株数:1,400株

・現在価格:376円 (4/17時点)

・平均取得単価:400円

・評価損益:-34,407円

深掘り

四季報を読み進めていく中で、個人的に気になった理由として、25年秋号の材料記事に

“学習プラン創出でワオコーポと共同特許取得”という文言がありました。https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000635.000015572.html

そこで、ChatGPTに、AI関連で特許を取得するハードルを聞いてみると、
以下の理由で難しいということが分かりました。
・ただのアイデアでは通らない
・進歩性(他より優れている)が示しにくい
・中身の説明ロジックの難しさ
・データや結果の“裏付け”

そういったことから、特許を取得できるレベルの強みを持っているのだと実感しました。

しかし同時に、現在は少子高齢化のため、学習塾を共同で特許を取得しても、
その学習塾自体が減っているのではないかとも思いました。

そこで、共同特許を取得したワオコーポを調べてみると、

「個別指導Axis」
展開都道府県:47(全国)
開校数:256(2015) → 467(2020) → 500以上(2022)

と、全国展開している上、開校数も右肩上がりであることが分かり、
収益源としても、問題無いと判断しました。

二つ目の強みとして考えているのが、
筆頭株主に、「エクシオグループ」、「TIS」が存在していることです。

銘柄:エクシオグループ(コード:1951)
銘柄:TIS(コード:3626)

セカンドサイトアナリティカのような小型株をいくつか見てきましたが、
大抵の筆頭株主は、創業者が名を連ねています。
しかし、セカンドサイトアナリティカに関しては、トップ2が他メーカーとなっているところに
目を引きました。

これにより、上記メーカーから案件が降ってくるのではないかと考えました。
TISは、もともとシステム開発が主ですが、AI単体の研究開発は弱い領域のようで、
AI機能を自社サービスに組み込んで販売をしようとします。
エクシオグループに関しては、通信インフラから、
データ・IT・AI機能を持ったインフラ企業へ進化しようとしています。

実際に、セカンドサイトアナリティカのプレスリリースを見てみると、
先ほど紹介した学習プラン特許のほかに、“摂食量自動判定AI”の特許も取得していました。

こちらは、患者の食事前後の写真から、
何の品目をどのくらい食べ、どれだけの栄養を摂取できたのかを、定量的に判定するシステムです。

知り合いの管理栄養士に聞いたところ、
今までは、看護師が目視でどのくらい食べたかを把握し、栄養士に口頭で伝えることで、
栄養士は患者の栄養摂取を把握していたため、看護師によってもバラつきが出てしまい、
必ずしも正確な情報にはならなかったようです。

しかし、このシステムを利用することで、人によるバラつきを抑え、
定量的にどの栄養素が不足しているかの判断基準となるようです。

また、先ほどと同様に、どこで採用されているのかが気になりました。

ニュースリリースを見ると、セカンドサイトアナリティカ×エクシオグループ×大和電設工業と
連名で特許を取得しているようです。

大和電設工業は、今回の特許に関連しそうな、
「ニュートリメイト」という栄養管理給食サービスを展開しているようで、
おそらく、このサービスに紐付けしているのではないかと考えました。

さらに調べると、
大学病院での「ニュートリメイト」導入シェア47%(2019時点)達成しているほか、
導入している病院や施設は 全国400以上(2026年時点)あるそうです。

大学病院での導入実績に加え、一般病院への展開も進んでおり、
市場としては十分な広がりがあると考えています。
先ほどの“摂食量自動判定AI”が同様に浸透していけば、
こちらに関しても強力な収益源になっていくはずです。

以上に関しては、調べればある程度疑問を解消することができましたが、
より深い疑問点が出てきました。

そこで、人生で初めて、企業に対し、一投資家として質問のメールを投げてみました。

今回のやり取りは予めネット掲載することの許可を取り、掲載させていただいております。

企業への問い合わせ内容

質問①

御社HPに掲載されております、「摂食量自動判定AI」に関し、いくつかお伺いしたいことがあります。導入コストや新規導入にあたるハードルは高いのでしょうか。

回答①

導入時のハードルを考慮し、例えば、一般のスマートフォンで撮影した画像でも使えるなど、
医療機関の設備によらず容易に導入できるよう開発しております。

質問②

大和電設工業株式会社との共同特許だが、 同社が開発(?)した、
ニュートリメイトと併用することを目的に開発したのでしょうか。

回答②

ニュートリメイトへの搭載も可能となってはおりますが、
主には医療現場での「データ駆動型の栄養管理」の実現を目指して開発いたしました。

例えば、摂食量データを電子カルテや栄養管理システムと連携させることで、
患者一人ひとりの栄養状態を時系列で可視化し、その患者に最適な疾病予防や
リハビリ支援のサービスへの応用までを考えております。

質問③

どのくらいの規模(何床)の病院で導入が進むと予想、或いは予定しているのでしょうか。

回答③

設備や規模に関わらず、あらゆる日本国内の病院、 介護施設といった医療機関で導入できるため、
規模を問わず導入を進めていきたいと考えております。

質問④

開発の背景として、病院側から要望があって開発したものでしょうか

回答④

医療現場へ様々なサービスを提供する中で、現場のニーズの高まりから開発に至りました。

質問⑤

画像取得が必要だが、専用の撮影機器と併用して用いるシステムでしょうか。

回答⑤

前述のとおり、専用の撮影機器は必要とせず、
市販のスマートフォンによるカメラ等でも利用可能となっています。

質問⑥

加えて、25.08.04に公開された、AI学習システム「AxisPLUS」に関する共同出願の特許に関しても、伺いたいことがあります。 他社でもAI×学習に力を入れているが、
他社と比較してどういった利点があるのでしょうか。

回答⑥

恐れ入れますが、個別の他社の取り組みについてコメントは控えますが、
「AxisPLUS」の特徴としましては、AIが生徒一人ひとりの
「学力の連鎖」「つまずきの傾向」を精緻に判断することで、
従来の画一的な学習計画ではなく、生徒個々の習熟度や弱点に合わせて
個別最適化された学習プランが自動で作成される点でございます。

まとめ

セカンドサイトアナリティカは、
JCBと決済事業者向けの共同事業契約の締結、
総務省の農産物検品の「省人化」の実証事業に採択されるなど、
各業界の大手企業との新規取引や協業パートナー取引が拡大している企業となっています。

リスク管理をしつつ、成長シナリオが継続する限りは、中長期での成長を期待して保有していきます。

今後も状況を見ながら、柔軟に判断していきたいと考えています。

こうした点から、本銘柄は単なるテーマ株ではなく、実用性を伴った成長余地のある企業と考えます。

本銘柄の保有理由についてはこちら(https://shikiho-lab.com/secondsite-hold-reason/)

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